Project/Area Number |
12210147
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
鹿川 哲史 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (50270484)
|
Project Period (FY) |
2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Keywords | 脳室下層 / 脳室層 / 神経幹細胞 / オリゴデンドロサイト / ソニックヘッジホッグ / グリア前駆細胞 |
Research Abstract |
私は「成体神経幹細胞として注目されている大脳脳室下層(SVZ)グリア前駆細胞は、少なくともその一部は終脳腹側部ganglionic eminanceの脳室層(VZ)に由来し、正接方向に移動して大脳に侵入するのではないかと」仮説を立て本研究でこの実証を試みている。大脳SVZを構成する細胞にオリゴデンドロサイト前駆細胞がある。私はオリゴデンドロサイト前駆細胞のマーカーの一つとして報告されたOlig-2遺伝子の発現を指標にオリゴデンドロサイト前駆細胞の局在変化を調べた。Olig-2は胎生10日目から終脳腹側のganglionic eminanceのVZに非常に強く検出された。胎生11日目には、この近傍にオリゴデンドロサイト前駆細胞のもう一つのマーカーであるPDGFRαの発現も検出された。Olig-2、PDGFRα陽性細胞の分布はここから始って広がり、胎生14日目には背側に位置する大脳にも検出された。このことから、オリゴデンドロサイト前駆細胞は腹側VZに由来し、これが大脳へ移動してくることが強く示唆された。さらに、より直接的に腹側から背側への細胞の移動を調べるため、in vivoエレクトロポレーションによるプラスミドDNAを腹側特異的に導入する方法を独自に確立した。
|