Project/Area Number |
12213127
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
村上 安子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (30056709)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | オルニチン脱炭酸酵素 / アンチザイム / ポリアミン / 遺伝子欠損細胞 / 細胞増殖 / ポリアミン輸送 / 細胞内蛋白質分解 / フイードバック調節 |
Research Abstract |
アンチザイム(AZ)ファミリーの機能をin vitroならびに株化細胞とAZ1(主要AZ分子種)遺伝子欠損細胞を用いて検討した。in vitroではAZ2と3はともにオルニチン脱炭酸酵素(ODC)分解を全く促進しなかった。AZ2を細胞に強制発現させると、細胞の種類と発現ベクターで程度は異なるが、AZ1に比して弱いODC分解促進、ポリアミンの取り込み抑制、ならびに細胞増殖阻害作用が認められた。他方、AZ1欠損細胞の増殖速度、ODC活性、ポリアミン濃度はいずれも非欠損細胞と差がなかった。また、AZ1欠損細胞にスペルミジンを添加するとAZ-ODC複合体の増加とともにODCが抑制された。特にポリアミンアナログであるアグマチン添加で、非欠損細胞の場合と同様に強いODC抑制(不活性なODC-AZ複合体の増加とODC分解の亢進)と増殖阻害が惹起された。以上の結果は、AZ2はAZ1と同様にポリアミンのフイードバック調節作用を有し、その過剰発現によって細胞増殖阻害がもたらされ得ることを示唆している。なお、AZ1欠損細胞で誘導されるAZは、mRNAの発現からみてAZ2と推定しているが、現在Western blottingにより確認中である。また、種々のAZ変異体を発現させて細胞増殖抑止作用に必要な最小構造の同定を試みる当初の計画に関しては、AZ断片を安定に発現する細胞を選択するためにTet-On/AZ IRES GFPの発現系を構築したがGFPの発現が弱く使用できなかった。現在発現系を改良している。予備的に、AZ断片をGFPの融合蛋白質としてトランジェントに発現させ、発現を確認した上で、ODC活性に及ぼす影響を検討したところ、対照のGFP単独発現細胞のODC活性に比較して、配列を問わず68アミノ酸残基以上のAZの断片との融合GFPを発現している細胞のODCは著しく低いという結果がみられているが、現在さらに検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)