転写因子Nrf3の大腸癌とapoptosis誘導における機能解析
Project/Area Number |
12215007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小林 聡 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50292214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古山 和道 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80280874)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 転写制御 / 転写因子 / 発ガン / 細胞死 / T細胞 |
Research Abstract |
転写因子Nrf3は、大腸癌ならびにT細胞分化において機能していることが予想されている.またapoptosisに関わるタンパク質分解酵素群Caspaseに分解され、細胞にapoptosisを引き起こすことも明らかにされている。以上の知見から、Nrf3の生理機能として、腫瘍とT細胞分化における機能そしてapoptosis誘導解明を研究計画を立てている. 現段階までの進展状況としては、 1)Nrf3結合因子を酵母two hybrid法で検索し、大腸・肺癌特異的に発現を示す機能未知の因子C20orf2と、Fasシグナル系のapoptosisに関わる因子を同定した。このことは,Nrf3によりもたらされるapoptosis誘導機構にはFas系とCaspase系の二つのルートが存在することを示唆する. 2)関連因子Bach2結合因子であるMAZRを単離し,癌遺伝子産物c-myc遺伝子の発現を亢進することを明らかにした.最近他のグループから,MAZRはEWS肉腫において転座し融合遺伝子を形成するという報告を裏付けるものと考えている. 3)現在これら生化学的知見を動物個体内で検討するために,Nrf3遺伝子破壊マウス(ノックアウトマウス)ならびにT細胞特異的なNrf3過剰発現マウス(トランスジェニックマウス)の作製を完了しつつある.今後これらマウスの表現型を解析することで,新たなるNrf3の機能を見出されることも期待している.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)