Project/Area Number |
12215047
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
室伏 きみ子 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (00103557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向井 睦子 大阪成人病センター研究所, 主任研究員
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
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Keywords | 環状ホスファチジン酸 / cPA / リゾホスファチジン酸 / LPA / がん細胞 / 浸潤 / 転移 / カルバ体 |
Research Abstract |
これまでに我々は、血清やリゾホスファチジン酸(LPA)によって引き起こされるがん細胞の浸潤・転移が、環状ホスファチジン酸(cPA)によって顕著に抑制されることを明らかにしてきた。 今回、cPAの構造に基づいて種々の誘導体を化学的あるいは酵素的に合成し、それらがん細胞の浸潤・転移に対する効果を調べた。その結果、化学合成した幾つかのカルバ体が、in vitroのアッセイ系において、従来のcPAの10倍程度の高い抑制効果を示すことが分かった。現在、それらの大量合成法を確立して、それらを用いた動物実験を準備している。 さらに、種々の組織におけるcPAの存在や病態との関連を探るために、cPAの微量検出法を検討した。現在、マススペクトロメトリーを用いた微量定量法を確立しつつあるが、さらに簡便な方法を確立するために、抗cPA抗体の作成を計画し、抗原のデザインを開始している。 また、cPAによるがん細胞浸潤・転移抑制のシグナル伝達経路を明らかにするために、種々の検討を行い、LPAにより活性化されたGタンパク質Rhoが、cPAにより不活性化されることを明らかにした。現在そのメカニズムについて詳細を検討中である。
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