Project/Area Number |
12215081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
関口 清俊 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (50187845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 紹良 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (40252720)
顧 建国 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (40260369)
木全 弘治 愛知医科大学, 分子医科学研究所, 教授 (10022641)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥32,000,000 (Direct Cost: ¥32,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥15,000,000 (Direct Cost: ¥15,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥17,000,000 (Direct Cost: ¥17,000,000)
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Keywords | 細胞外基質 / 基底膜 / ヒアルロン酸 / ラミニン / インテグリン / がん細胞 / ノックアウトマウス / CD151 |
Research Abstract |
我々は、これまでの研究から、間質系マトリックスの接着分子であるフィブロネクチンと基底膜の主要接着分子であるラミニン-10からインテグリンを介して細胞内に伝達されるシグナルが質的に異なっていることをRhoファミリーG蛋白質の活性化パターンの違いから明らかにしている。本研究では、このような異なる細胞外基質からインテグリンを介して伝達されるシグナルの違いがとのように制御されているかを、ラミニン-10受容体であるインテグリンα3β1に特異的に結合するテトラスパニンファミリー蛋白質であるCD151注目して解析を進め、以下の結果を得た。(1)CD151を上皮系癌細胞A431に過剰発現させたところ、細胞間の接着が亢進することを見いだした。(2)細胞をあらかじめ抗CD151抗体で前処理すると、上皮細胞の特徴である極性化した単層上皮の形成が著しく阻害された。これは、細胞内アクチン線維とtight junctionのマーカーであるZO-1の染色により確認された。(3)CD151抗体を固相化した基質上にA431細胞を接着させると、細胞間の接着が抑制されるばかりでなく、細胞の周囲に著明な糸状仮足の形成が誘導された。この固相化CD151抗体上での糸状仮足の形成はCdc42の強い活性化を伴い、protein kinase Cの活性に依存していた。これらの結果は、CD151からprotein kinase Cの活性化を介してCdc42を活性化する強いシグナルが細胞内に伝達されることを示しており、このようなアクチン骨格系の制御を通じてCD151はカドヘリン依存的な細胞間接着を制御していることを示唆している。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)