Project/Area Number |
12215086
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐甲 靖志 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (20215700)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥4,700,000 (Direct Cost: ¥4,700,000)
Fiscal Year 2000: ¥4,700,000 (Direct Cost: ¥4,700,000)
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Keywords | EGF / EGF受容体 / GFP / Grb2 / Ras / Raf1 / SH_2ドメイン / リン酸化 |
Research Abstract |
本研究は、上皮成長因子(EGF)により活性化される細胞増殖のための細胞内情報伝達網の働きを、細胞内で1分子計測し、解析することにより、増殖信号の伝達機構を解明することを目的とする。 細胞における1分子測定は、これまでに報告がなかった。最近、我々は細胞の細胞表面でEGF分子の1分子可視化に成功し、EGF受容体の局在と運動、さらに分子間相互作用を細胞内で1分子測定することが可能になった。これらの1分子測定法をさらに発展させることにより、研究を進めている。 本年度はEGFの情報伝達素過程の細胞内1分子追跡法の開発をおこなった。その結果、EGFの活性化を認識する抗体や、各種緑色蛍光蛋白質(GFP)との融合蛋白質などを用いて、以下の情報伝達素過程を細胞内で1分子追跡することができるようになった。 (1)EGF受容体の自己リン酸化反応の1分子可視化 自己リン酸化により構造変化したEGF受容体を特異的に認識する抗体を蛍光標識し、EGF受容体に結合した蛍光EGFと2色同時観察することによる。 (2)EGF受容体とアダプター蛋白質の相互作用の1分子可視化 EGF受容体を認識するアダプターGrb2タンパク質のSH2ドメインを大腸菌で発現・精製し蛍光標識した。 (3)Ras,Raf-1の細胞内1分子可視化 GFP変異体のひとつYFPとの融合タンパク質として細胞内に発現させたRas,Raf1を生きている細胞内で1分子可視化し、その運動を追跡することができるようになった。
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