Project/Area Number |
12215094
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
冨山 佳昭 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80252667)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏木 浩和 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
|
Project Period (FY) |
2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
|
Keywords | インテグリン / 細胞遊走能 / リガンド結合能 / 機能活性化変異 / 機能欠失変異 / IAP / CD47 |
Research Abstract |
インテグリンを介した細胞接着および細胞内外への情報伝達経路は腫瘍の増大、浸潤および転移能、さらには腫瘍血管新生において中核をなすことが明らかにされつつある。従って、腫瘍増大、浸潤および転移能の分子機構の解明には、その初期のイベントとしてのインテグリンを介した情報伝達機構の解明が必要不可欠であると考えられる。本研究はこの初期イベントを制御すべくβ3インテグリンを中心にその構造-機能連関と情報伝達機構ならびに細胞機能への作用を解明することを目的としており、主として申請者らが新規同定した機能活性化変異および機能欠失変異を中心に解析した。まず機能活性化変異αvβ3(β3Thr562Asp)導入CHO-K1細胞では各種リガンドにたいする接着能が亢進するものの、細胞遊走能は野生型に較べ逆に低下していた。さらにαvの機能部位を同定すべく、βプロペラモデルにおけるW34-1ループおよびW32-3ループにおけるアラニン変異実験によりαvの機能部位としてW32-3ループ内の178Tyrが必須であることを新たに同定した。この機能欠失変異導入によりαvβ3は可溶化リガンド結合能だけでなく、固相化リガンドに対する接着能も消失した。さらにこの機能欠失変異はドミナントネガティブに細胞接着や細胞増殖も抑制するとの成績を得つつあり現在その詳細を解析中である。一方、Integrin-associated protein(IAP)/CD47の機能を明らかにするため機能活性化抗体であるB6H12を用いて解析し、IAPからのシグナルはB細胞株においてlamellipodiaを誘導しβ1インテグリン依存性の細胞遊走能を亢進させること、またその作用はCDC42を介していることを明らかにした。
|