Project/Area Number |
12215121
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
赤池 孝章 熊本大学, 医学部, 助教授 (20231798)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤 智裕 熊本大学, 医学部, 助手 (30284756)
宮本 洋一 熊本大学, 医学部, 助手 (20295132)
前田 浩 熊本大学, 医学部, 教授 (90004613)
|
Project Period (FY) |
2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
|
Keywords | フリーラジカル / NO / パーオキシナイトライト / マトリックスメタロプロテアーゼ / ヘムオキシゲナーゼ / 血管透過性 / EPR効果 |
Research Abstract |
多くの固型腫瘍では誘導型一酸化窒素(NO)合成酵素(iNOS)の発現による過剰なNOの産生が起こっており、そのNOが癌の増殖、血管新生、転移などに関与すると考えられている。そこで、本研究では、腫瘍の増殖さらには転移に関わる酵素類(ヘムオキシゲナーゼ,HO-1,とマトリックスメタロプロテアーゼ,MMPなど)とそのNOによる制御という観点から固型腫瘍におけるNOの役割について解析した。その結果、各種固型腫瘍モデルではiNOSの発現が亢進し、過剰のNO産生が起こっており、そのNOは腫瘍血流を増大し、腫瘍血管透過性を亢進させ、さらに、NOがパーオキシナイトライトの生成を介してMMPを活性化することにより腫瘍増殖や転移を促進させることが明らかになった。一方、腫瘍細胞より産生される誘導型ヘムオキシゲナーゼは、それら窒素酸化物による酸化ストレスから腫瘍細胞そのものを防御しているものと思われた。以上の知見より、iNOS、HO-1、MMPなどを標的とした新たな癌の予防・治療の開発が可能であることが示唆された。
|