ホメオボックス蛋白質Sixの核-細胞質移行と、細胞周期制御・ガン化との関係
Project/Area Number |
12215135
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
川上 潔 自治医科大学, 医学部, 教授 (10161283)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 啓子 自治医科大学, 医学部, 講師 (10265241)
|
Project Period (FY) |
2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
|
Keywords | SIX1遺伝子 / 血球細胞 / 細胞周期 / UT-7細胞 / HL-60細胞 / 強制発現 |
Research Abstract |
SIX1は乳がん細胞株において広く発現が見られ、悪性度の強いがん細胞ほどその発現が昂進している。また、X線照射時のG2/Mチェックポイントによる増殖停止が、SIX1の強制発現によって回避されることから、細胞周期の調節および増殖制御に深く関与していることが示唆された。分化の道筋が明確で、種々の分化制御因子によって、分化をコントロールできる血球細胞に注目し、SIX1の細胞周期と細胞増殖における役割と、細胞がん化のコントロール因子としての可能性を明らかにするために、血球細胞分化Lineageに伴うSIX1発現の消長とUT-7細胞の分化に伴う発現変動を検討した。SIX1は未分化血球細胞で発現し、赤芽球、骨髄球、巨核球いずれの分化系列においても、分化刺激後2日でその発現が増加し、刺激後4日でいったん低下した後、分化刺激後6日で、再び発現が顕著に増大した。UT-7細胞株においては、増殖培地でのSIX1の発現は顕著であるが、エリスロポイエチンおよびトロンボプラスチンによる分化刺激後2日でSIXの発現が著しく低下した。これらの結果から、血球細胞分化によって、SIX1が一元的に増加ないし減少するのではなく、分化の道筋によって発現量を調節することで、分化状態での増殖をコントロールしている可能性が示された。そのことを実験的に示すために、HL-60細胞にSIX1を強制発現させたときの分化増殖への影響と、UT-7にアンチセンスSIX1を発現させたときの効果を検証している。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)