ショウジョウバエ新規カス関連遺伝子のヒトホモログ:動態と機能の解析
Project/Area Number |
12215168
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
松影 昭夫 日本女子大学, 理学部, 教授 (90019571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 喜博 京都工芸繊維大学, ショウジョウバエ遺伝資源センター, 講師 (90201938)
広瀬 富美子 愛知県がんセンター, 発がん制御研究部, 主任研究員 (60208882)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | ショウジョウバエ / 細胞増殖関連遺伝子 / 転写制御 / クロマチン変換因子 / ヒトホモログ |
Research Abstract |
1)ショウジョウバエのDNA複製/細胞増殖関連遺伝子の発現に必須な転写調節因子DREFを見出し、これが細胞周期依存転写因子E2Fの遺伝子転写を制御することを証明した。DREFを中心とする情報ネットワークに関与するいくつかの興味ある遺伝子を同定した。DREFのヒトホモログのcDNAを単離し、その結合配列を決定した。ヒトDREFはヒトサイトメガロウイルスの極初期遺伝子US3のサイレンサーエレメントに結合する細胞性因子であることを示唆する実験結果を得た。ヒトDREFと相互作用するいくつかの因子を見い出しており、その中には、クロマチン変換を通じて多くの遺伝子発現を制御しており、「癌抑制遺伝子産物」としても知られているPolycombグループタンパク質やクロマチン構造変換に関わるDNA helicaeなどを見出し、抗体を作成して、培養細胞における相互作用を証明した。 2)OrbitおよびMeteorヒトホモログを得ている。Orbitのヒトホモログは2種類あり、orbit1遺伝子は多くのヒト臓器で9kbのmRNAが検出され、脳、心臓、骨格筋、肝臓、脾臓で比較的発現が高い。同遺伝子は第2染色体の2q14付近に位置する。orbit2遺伝子は多くの臓器で検出できるが、脳、骨格筋でとくに高発現している。これらの組織は増殖とは直接結びつかない組織であるが、いずれも微小管を多く含むので、ヒトタンパクも微小管と関連する機能をもつと推測している。同遺伝子は第3染色体の3q21-23の領域に位置する。この領域は肺、脾臓、卵巣などの癌でLOHが多く報告されている領域なので、それらのがん細胞における染色体数の不安定性とorbit2との関連は興味深い。Orbit1を大腸菌で発現させ、抗体を作成した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)