Project/Area Number |
12217020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中内 啓光 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (40175485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渋谷 和子 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (00302406)
中村 幸夫 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (60231479)
渋谷 彰 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (80216027)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
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Keywords | 自殺遺伝子 / HSV-TK / Fas / FKBP12 / AP20187 / 免疫遺伝子治療 / アポトーシス |
Research Abstract |
数多くの予備実験により、HSV-TKに変わる新規自殺遺伝子としてヒト由来Fas death domainを選択した。また、薬剤によるFas遺伝子発現調節に関しては、FKBPの変異分子であるFKbinding protein12(FKBP12)を利用した。FKBP12は免疫抑制剤のFK506には結合せず、新たに合成された低化合物AP20187の存在下でのみ二両体を形成する分子である。AP20187も同様に生体に存在するFKBPに結合することはなく、免疫抑制効果は示さない。これら分子と細胞膜固定のための低親和性神経成長因子受容体分子(LNGFR)とのキメラ蛋白質LFDを作成し(低親和性神経成長因子受容体分子:L、FKBP12:F、ヒトFasのdeath domain:D)、LFD発現レトロウイルスベクターを産生する細胞株PG13/GCsapLFD(MPSV)を樹立した。また、コントロールとしてLFDよりdeath domainを欠失したキメラ蛋白質(LFDD)も同時に作製し、そのウイルス産生細胞も樹立した(PG13/GCsapLFDD(MPSV))。これらウイルス産生細胞を用いて、ヒト末梢血リンパ球を含む種々の細胞に遺伝子を導入し、AP20187によるアポトーシス効果を検討した。遺伝子導入細胞はLFD、あるいはLFDD遺伝子導入後、LNGFR抗体を用いて分離された。その結果、LFDD発現HeLa、HT1080(human fibrosarcoma)では高濃度のAP20187(1mM)においても増殖を続けたが、LFDを発現したこれら細胞はわずか1nMのAP20187の存在下で死滅した。同様に、LFDを発現したヒト末梢血T細胞の半数以上は10nMのAP20187の存在下で12時間以内に死滅したが、LFDDを発現したヒト末梢血T細胞は過剰量のAP20187(10mM)の存在下においても増殖を続けた。
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