遺伝子発現プロファイル解析による肝細胞癌診断法の開発
Project/Area Number |
12217031
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
油谷 浩幸 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (10202657)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
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Keywords | 発現プロファイリング / 肝細胞癌 / クラスタ分析 / 判別遺伝子 / 重み付け場合分け |
Research Abstract |
肝細胞癌特異的な発現プロファイルを同定することにより新規の診断アルゴリズムを確立し、また、肝発癌で発現する遺伝子を同定する目的で最大6万個の遺伝子あるいはEST(Expressed Sequence Tag)についてオリゴヌクレオチドアレイを用いて肝細胞癌における遺伝子発現プロファイルの解析をおこなった。2方向クラスタリングによるクラスター解析による癌部、非癌部の分類に加えて、肝癌の分化度による分類、非癌部では正常肝と慢性肝炎、肝硬変にそれぞれ分類することが可能であった。さらに症例数は少ないものの、肝硬変組織についてはB型・C型肝炎ウイルスにより分類することも可能であった。一方、正常、慢性肝炎、肝硬変、早期癌である高分化型肝癌、古典的肝癌である中分化型肝癌、小児肝腫瘍である肝芽腫に特異的な判別遺伝子の選定が可能であり、各グループへの重み付け場合分け解析が可能であった。今後、複数の腫瘍マーカーによる肝癌の診断、オーダーメイド医療、予後判定、肝癌進展のメカニズムの解明が可能であると考えられた。 また、Unigeneデータベースに登録されているESTクローンのクラスターより最も完全長に近いクローンについての塩基配列を決定し、さらにヒトグノム配列からの遺伝子予測データも参照することにより肝細胞癌に特異的に発現が亢進している新規遺伝子を同定した。さらに、遺伝子発現の組織特異性については、GeneChipデータとともにSAGE(Serial Analysis of Gene Expression)データを統合することにより、遺伝子毎に種々の細胞や臓器での発現レベルが一覧できるようなデータベースを構築中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)