Project/Area Number |
12217067
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
稲葉 カヨ 京都大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (00115792)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
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Keywords | 樹状細胞 / 食作用 / アポトーシス / 抗原提示 / 腫瘍細胞 |
Research Abstract |
樹状細胞の抗腫瘍免疫応答の誘導をにおける有効な利用法を探るには、抗原をパルスし投与された後の樹状細胞の作用を明らかにすると同時に、その細胞が行き着く先のリンパ系器官における生体内樹状細胞の性状と作用を明らかにすることが重要な課題である。そのため、本研究においては、ヒト末梢血樹状細胞のT細胞活性化における機能を検討すると同時にマウス樹状細胞のin vitroにおけるサブセット間の寿命や死細胞に対する食作用活性を比較検討し、以下の結果を得た。 1)BrdUを一定期間継続的に投与することにより、標識される細胞の割合を指標に生体内樹状細胞のターンオーバーを検討したところ、かなり短時間の間に骨髄から供給された細胞に置き換わっていることが明らかになった。また、Th1を選択的に誘導すると考えられているCD8陽性樹状細胞の方が寿命が短く、またCD8陰性樹状細胞は脾に比ベリンパ節での置き換わりは比較的緩やかであることが示された。 2)生体内樹状細胞は、末梢リンパ器官に分布するものであっても、比較的未熟で粒子状抗原に対する食作用能をもつことから成熟度が低いと考えられる。しかし、アポトーシス細胞等に対する食作用能を発揮するのは、リンパ系器官にとどまらず非リンパ系器官においてもCD8陰性の細胞集団であることが示されたことから、これらの細胞表面には何らかの特異的受容体の発現が示唆される。 3)ヒト末梢血中のリンパ球系樹状細胞が産生することが知られるI型IFNは、自らの成熟を抑制することに加え、ミエロイド系樹状細胞に対しても作用し、IL-12産生を抑制するだけでなく、IL-10産生T細胞の誘導を促進した。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)