Project/Area Number |
12217115
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
新留 琢郎 長崎大学, 工学部, 助手 (20264210)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 遺伝子治療 / 核酸キャリアー / デンドリマー / ペプチド / 糖 |
Research Abstract |
アミノ酸であるリジンから構成される塩基性デンドリマー(枝分かれ状高分子)の細胞内への遺伝子導入能について評価した。プラスミドDNAとの凝集体形成について蛍光顕微鏡を用いて観察した結果、500nm程度の球状の凝集体が観察された。また、サイトカラシンBでレポーター遺伝子の発現効率が低下したことから、この凝集体は細胞内へマクロピノサイトーシス様の機構で細胞内に取り込まれていることが示唆された。また、デンドリマー表面のアミノ基のpKaが低下していることから、そのスポンジ効果で、DNA複合体のエンドソームから細胞質へ積極的な移行が起きていることが考えられた。 in vivoでの遺伝子キャリアーとしての有効性を評価するためにデンドリマーDNA複合体をマウスへ尾静脈より投与した。その結果、肝臓と肺において僅かながら発現が認められた。また、ガラクトース修飾したデンドリマーを合成し、マウスに投与した結果、肝臓に発現が認められたが、その効率は低いものであった。今後、ガラクトース修飾のパターンやデンドリマー自身の構造をさらに改良すれば、高発現かつ組織選択的な遺伝子導入を可能にする機能性遺伝子キャリアー分子が構築できると期待される。
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