ヒトがん関連遺伝子導入ハエを用いたがん治療薬の新規分子標的と新規抗がん剤の探索
Project/Area Number |
12217176
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
山口 政光 愛知県がんセンター, 発がん制御研究部, 室長 (00182460)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
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Keywords | GAL4-UAS標的発現系 / p53 / crumbs / 遺伝子導入ハエ / NPM-MLF1 / TAF-1β / SET-CAN / armadillo / shotgun |
Research Abstract |
GAL4-UAS標的発現系を用いて、ヒトp53をショウジョウバエ複眼原基で発現させると細胞のG1期停止とアポトーシスの誘導がおこり、その結果として複眼の著しい形態異常(rough eye表現型)を引き起こす。このrough eye表現型を抑圧または、増強する突然変異をスクリーニングすることにより、p53の標的遺伝子や、p53機能の修飾遺伝子の同定が可能となる。これまでに、ショウジョウバエcrumbs遺伝子のコピー数の半減が、ヒトp53の発現により誘導されるrough eye表現型を増強することを見いだしていた。TUNEL法による解析で、crumbs遺伝子コピー数を半減させると、p53過剰発現により誘導される複眼原基でのアポトーシスがさらに増強されることがわかった。crumbsタンパク質は細胞のadherens junctionの形成に必須であることから、突然変異体との交配により、adherens junctionの他の構成因子、shotgun(E-cadherinのショウジョウバエホモログ)遺伝子やarmadillo(β-cateninのショウジョウバエホモログ)遺伝子コピー数を半減させてみたが、これらの場合も同様のrough eye表現型の増強が見られた。 また、GAL4結合サイト(UAS)を持つプロモーターの支配下に、骨髄性白血病において見出された転座型融合遺伝子NPM-MLF1(奈良先端大・加藤規子博士より供与)あるいはTAF-Iβ/SET-CAN(東工大・永田恭介博士より供与)を置き、P-エレメントベクターに挿入後、受精卵に微量注入し、遺伝子導入ハエ系統を新たに樹立した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)