Project/Area Number |
12218208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
林 泰秀 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (30238133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井田 孔明 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60313128)
小林 美由紀 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (60205391)
別所 文雄 杏林大学, 医学部・附属病院, 教授 (40010285)
川口 裕之 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (00313130)
滝 智彦 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50322053)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
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Keywords | 小児腫瘍 / 神経芽腫 / ユーイング肉腫 / 横紋筋肉種 / DFF45遺伝子 / p19遺伝子 / INI-1遺伝子 / rhabdoid腫瘍 |
Research Abstract |
本邦の小児悪性固形腫瘍でDFF45、p19^<ARF>、INI-1/SNF5遺伝子の解析を行った。1番短腕(1p)36より単離したBACを用いて30MbのBACコンティグを作成し、高濃度STS Mapを用いたPCR法を用いてホモ欠失のある神経芽腫の細胞株をみいだした。この欠失領域は480kbにおよび、ショットガン法を用いてこの領域をシークエンスして、6つの既知の遺伝子と1つの未知の遺伝子、3つの未知のESTおよび2つのmicrosatelite markerをみいだした。今年度はこの中から、アポトーシスに関与するDFF45遺伝子を検討した。DFF45遺伝子は、神経芽腫21細胞株のPCR-SSCP法による検討では変異はみられなかったが、種々のサイズの転写産物がみられ、これらは正常の副腎と末梢血ではみられなかった。神経芽腫の原因遺伝子であるか否かは、さらに今後の検討を要する。p19^<ARF>遺伝子は本邦と米国の神経芽腫細胞株17株中2株(12%)と本邦の新鮮腫瘍31例中5例(16%)に発現の異常を認めた。Ewing肉腫と横紋筋肉腫では細胞株と新鮮腫瘍のいずれも神経芽腫よりも高頻度に発現の異常がみられ、予後とも相関していた。INL-1/SNF5遺伝子の異常を、本邦と米国のrhabdoid腫瘍6例を含む種々の小児固形腫瘍111例で解析した。Rhabdoid腫瘍の細胞株6株と新鮮腫瘍6例すべてにこの遺伝子の部分または全欠失を、それ以外の小児固形腫瘍では、細胞株34株中2株に全欠失がみられたが、新鮮腫瘍ではみられなかった。今回の結果により、DFF45は神経芽腫の、p19^<ARF>はEwing肉腫と横紋筋肉種の、INI-1/SNF5はrhabdoid腫瘍の発症に関与することが示唆された。本邦以外の症例での検討は今後の課題である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)