リゾホスファチジン酸の生理機能の解明と病態との関連-創薬に向けた基盤研究-
Project/Area Number |
12557209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 展開研究 |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
新井 洋由 東大, 薬学研究科(研究院), 教授 (40167987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 隆之 日本たばこ産業, 医薬探索研究所, 主任研究員
青木 淳賢 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教授 (20250219)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥10,000,000 (Direct Cost: ¥10,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2000: ¥6,200,000 (Direct Cost: ¥6,200,000)
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Keywords | リゾホスファチジン酸 / EDG7 / ホスホリパーゼA_1 / ホスファチジン酸 / ホスホリパーゼD |
Research Abstract |
リゾホスファチジン酸(LPA)は、細胞増殖、血小板凝集、平滑筋の収縮など多彩な生物活性を示す、最も単純な構造を持つ脂質性メディエーターである。その作用は、7回膜貫通型受容体(EDG2,4,7)を介して細胞に伝えられるが、LPAの産生機構についてはほとんど不明であった。生体中で検出されるLPAには、飽和脂肪酸に富む1-アシル型LPAと、不飽和脂肪酸に富む2-アシル型LPAが存在する。我々はこれまでにLPA受容体のリガンド特異性を検討し、EDG7は他の受容体とは異なり、2-アシル型LPAに高い特異性を示すことを明らかにした。この結果から、EDG7のリガンド産生にホスホリパーゼA1(PLA1)が関与することが示唆された。今年度は、2-アシル型LPAに関する産生酵素PLA1に関する研究を進め、新しいPA-PLA1を同定した。PA-PLA1はこれまでの研究で我々が同定していたホスファチジルセリン特異的ホスホリパーゼA1(PS-PLA1)と構造的に類似していた。PS-PLA1と異なり、膜結合型の酵素であった。細胞に発現させるとホスホリパーゼDにより生じたホスファチジン酸(PA)を加水分解し、2-アシル型LPAを産生した。このことから、ホスホリパーゼDの下流に位置し、シグナル伝達系の重要な酵素である可能性がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)