ヒト冠動脈血管平滑筋において血管樹の部位による性格の違いはあるか
Project/Area Number |
12670152
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
後藤 邦彦 東北大, 医学(系)研究科(研究院), 助教授 (70133056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
駒井 三千夫 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (80143022)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 血管平滑筋 / 冠動脈 / アクチン / デスミン / カルポニン / カルデスモン / エンドセリンレセプター / アンギオテンシンレセプター |
Research Abstract |
血管病変の主座は病変によって異なることが知られており、高血圧は小さい血管壁の肥厚として現れ、動脈硬化においては大きな血管に病変が現れる。これらの事実は動脈血管樹の部位によって血管平滑筋の性質が異なることを示唆している。我々は血管樹の部位による血管平滑筋の性質に違いがあるかどうかを明らかにすることを目的として実験を行なった。 我々は、ヒト冠動脈を用いて冠動脈の大きい部分と小さい部分に単離し、培養した。大きい血管はpolygonal及び類円形の形態を示すものが多く、小さい血管ではbipolar及び紡錘形の細胞が多かった。アクチン及びデスミンなどを用いて培養細胞が血管平滑筋細胞由来の細胞であることを同定した。続いて、培養細胞の増殖能を検索した所、大きい血管由来のものより小さい血管由来の細胞の方が増殖能は高かった。これらを変形可能なシャーレに培養し、シャーレを伸長した所、同様に小さい血管の細胞の方が伸長によって増殖能が高くなることが確認された(Heart Vessels14:253-261,1999)。 これらの結果によって我々はヒト冠動脈においては大きい血管と小さい血管とでは性質が異なることを明らかにした。大きい血管小さい血管の性質の違いは様々なリガンドに対する反応も異なると考えられるので、次にエンドセリン、アンギオテンシン、などに対するレセプターの性質の異同を研究する。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)