骨・軟部腫瘍における融合型遺伝子変化の解析および新たな遺伝子治療開発に関する研究
Project/Area Number |
12671417
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
川井 章 岡山大, 医学部附属病院, 講師 (90252965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大内田 守 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (80213635)
清水 憲二 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10037286)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 骨軟部腫瘍 / 融合遺伝子 / 遺伝子診断 / アポトーシス / 悪性骨軟部腫瘍 / RT-PCR / 組織学的診断 / 分子生物学的診断 / 滑膜肉腫 |
Research Abstract |
悪性骨軟部腫瘍における特異的融合遺伝子の発現を解析し、新たな診断・予後因子としての意義、その分子生物学的メカニズムを明らかにすると共に、これら腫瘍特異的遺伝子異常をターゲットとした遺伝子治療の基礎的研究を行うことを目的とする。本年度は、(1)融合遺伝子発現と組織学的診断との整合性、(2)融合遺伝子のvariationと臨床病理学的態度の関連、(3)融合遺伝子の補助診断、腫瘍モニタリング法としての有用性、(4)悪性軟部腫瘍におけるアポトーシスの頻度とその調節蛋白質の発現について検討した。 悪性骨軟部腫瘍は組織型が多彩であり、その組織学的診断は屡々困難を伴う。特に、稀な部位に発生した悪性骨軟部腫瘍の診断には難渋することが多い。我々は、頭蓋底発生のEwing/PNET、膝関節内発生のsynovial sarcomaの診断が特異的融合遺伝子(EWS/FLI1,SYT-SSX)の解析により可能であることを報告した(J Neuro Oncol 2001,Clin Orthop 2001)。更に多施設共同研究によって、滑膜肉腫におけるSYT-SSX融合遺伝子のvariationが腫瘍の臨床経過に有意な影響を与えることを明らかにした(Cancer Res 2002)。アポトーシス関連因子は悪性腫瘍に対する新たな治療ターゲットとなりうるが、悪性軟部腫瘍におけるアポトシースについてはこれまで殆ど明らかにされていない。我々は、悪性軟部腫瘍では組織型に依存してアポトーシスが生じていること、その頻度はBcl-2蛋白の発現と逆送関していることを明らかにした(Cancer Lett 2002)。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)