マウス着床モデルを用いた免疫系細胞による胚着床促進機構の解析
Project/Area Number |
12671594
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中山 貴弘 京大, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70273448)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 浩 京都大学, 医学研究科, 講師 (30252456)
樋口 壽宏 京都大学, 医学研究科, 助手 (00283614)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 免疫担当細胞 / 着床 / 胚盤胞 / 妊娠 / マウス / HB-EGF / LIF / 浸潤 |
Research Abstract |
1.妊娠マウスにおける末梢血免疫担当細胞の着床胚に対する発育促進作用を解析する目的で、マウス胚盤胞を細胞外器質より成るマトリゲル上に配置し、さらにマウス脾臓細胞を様々な細胞濃度でマトリゲル外側に配置し、共培養を行った。これにより脾臓細胞由来液性因子のマウス胚盤胞の進展や浸潤に及ぼす作用を検討した結果、非妊娠時および妊娠時の脾臓細胞との共培養によりマトリゲル上でのマウス胚盤胞の進展や浸潤は有意に促進された。また、この促進効果は妊娠時の脾臓細胞でより顕著であり、細胞濃度依存性に増強される傾向が認められた。 2.偽妊娠およびDelayed implantation状態のRecipient ICR系マウスに、妊娠マウス脾臓細胞を胚移植とともに静脈内に投与すると、Recipient子宮が着床許容状態となり、移植胚の着床が成立することを報告したが、この機序を解明するため着床期の子宮での発現が報告されている着床関連物質のmRNA発現の妊娠マウス脾臓細胞投与による変化を、Northern blotting法により時間経過を追って検討した。検討した物質は子宮内腔上皮のマーカーとしてMuc-1およびHB-EGF、腺上皮のマーカーとしてLIF、間質のマーカーとしてCOX-2であり、HB-EGF、LIFおよびCOX-2の発現が妊娠マウス脾臓細胞投与により誘導されることが明らかとなった。 3.現在、上記実験系において子宮における形態学的変化と着床関連物質の発現部位とをHE染色および免疫組織化学染色法を用いて検討し、妊娠脾臓細胞投与による着床時期の変化を形態学的に確認している。またFITCラベルした脾臓細胞を静注後に子宮を摘出して蛍光顕微鏡下に観察し、投与細胞の子宮内における動態を検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)