口腔粘膜疾患における遺伝子情報の診断・治療法への実用化に関する研究
Project/Area Number |
12671941
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
辻 龍雄 山口大, 医学部附属病院, 講師 (70144954)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 功典 山口大学, 医学部, 教授 (80116722)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | CGH / SCC |
Research Abstract |
口腔扁平上皮癌と唾液腺腫瘍(多形性腺腫、粘表皮腫、腺様嚢胞癌)における遺伝子異常をCGH(Comparative Genomic Hybridization)法を用いて検討した。以下、遺伝子領域のGainを+、Deletionを-で表す。耳下腺の多形性腺腫では1p+、1q+、2q+が見られた。顎下腺の粘表皮腫では、1q+、3q+、6q+、7p+、7q+、12q-、12q+、18p+、18q+がみられた。舌下腺の腺様嚢胞癌では、8q+、12q+、18p+、18q+がみられた。舌の扁平上皮癌では、2q+、3q+、5+、5q+、6q+、8q+、11q-、11p+、Xp-、Xq-がみられた。 症例数が少なく結論的なことは言えないが、悪性唾液腺腫瘍では12番染色体の異常がみられ、かつ遺伝子異常を来している部位が良性の唾液腺腫瘍よりも多くみられた。扁平上皮癌では2番、3番、5番、6番、8番、11番染色体の異常が観察された。今後症例数を増やして行く計画である。 口腔粘膜疾患における遺伝子情報の診断において、CGHは多数部位を一度に検索できる有利さがある反面、その技術的な困難さから安定したデータを得ることは難しい。我々の研究においても、安定したデータを得ることは困難であった。 従来、口腔扁平上皮癌では、5番、11番、17番染色体異常が指摘されていたが、我々の今回の研究は、それらを裏付ける結果となっている。以前のFISH法を用いた研究では、唾液腺腫瘍は3番、17番染色体はmonosomy、polysomyが出現することを報告したが、今回のCGH法の結果では、その傾向は確認できなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)