Project/Area Number |
12710057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育・社会系心理学
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Research Institution | Tohoku University (2001) Shizuoka University (2000) |
Principal Investigator |
田中 真理 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70274412)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 注意欠陥 / 多動性障害児 / 心理臨床的援助 / 自己意識 / 注意欠陥多動性障害児 / 心理臨床 |
Research Abstract |
注意欠陥/多動性障害(以下ADHDという)の子どもは度重なる失敗経験のために挫折感や無力感を深く抱きながら成長し、自尊心は傷つき不安や抑うつ傾向が高くなるなど、二次的なハンディキャップを負うこととなる。そこで、ADHD児の注意機能、多動性・衝動性など一次的な特性の内実とともに、子ども自身の自己評価の低さなど二次的な問題について検討した。そのために、ADHD児をとりまく社会的環境、特に教師・親のADHD児に対する認識の程度とその内容、さらにこれらの現状に基づいた社会的環境の調整、また同年齢の仲間集団を対象としたグループアプローチにおけるADHD児への心理臨床的援助のあり方に焦点をあてた。 具体的には以下の点から検討を行った。(1)ADHDの子どもを対象とした個別的関わりによる変容過程の分析:自己概念、自己の行動コントロール、自己評価の視点からの分析、(2)ADHD児の親を対象とした心理援助的面接による変容過程の分析:孤立感、罪悪感、絶望感の視点からの分析、(3)ADHDに関する啓蒙と情報提供の場を設定することによる現場教師の意識の変容過程の分析(4)ADHD児の自己意識の発達に関する特性の分析:認知的機能との関連性、葛藤場面での対人行動傾向との関連性、自己準拠性効果にみられる自己意識の特性からの分析、(5)ADHD児と同じ学級に在籍する他児童の他者意識の変化に関する分析、である。 これらの研究成果の発表は、日本特殊教育学会、日本教育心理学会、日本心理臨床学会などにおいて、今後行っていく計画である。
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