Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
本研究は,(1)自己呈示が呈示者に及ぼす影響過程を段階を追ってデータを取り精細に検討することにより明細に検討する,(2)日本人の面接場面でのバーバル・ノンバーバル行動を明細に検討する,ことを目的としていた.平成13年度においては,上記(2)の目的を果たすために,平成12年度に行った自己呈示の内在化に関する実験の面接場面の行動分析を行った.平成12年度の実験では,(1)自己呈示のスタイル(高揚的自己呈示(自分の能力を高く主張する)vs抑制的自己呈示(自分を控えめに主張する))と(2)自尊心(高vs低)を独立変数にしていた.本年度はその実験の従属変数の一つである,「面接時の自己呈示行動(ビデオ撮影)」のビデオ起こしを行いコード化し分析を行った.分析の対象としたのは,発話時間,発話までの時間,視線(面接官vs自分vsその他),言い間違い,微笑み,例証,身体への接触,手指の動き,言いよどみ,首の振り,である.これらに対し,呈示スタイル・自尊心・性の3要因の効果を検討した. 主な結果として,(1)自尊心が低い女性は発話時間が長い,(2)抑制的呈示は高揚的呈示に比べ発話までの時間が長い,(3)高揚的呈示は抑制的呈示に比べ言い間違いが多い,(3)自尊心が低い人は高い人に比べ,面接官会話時に面接官から目をそらすことが多い,(4)自尊心の低い人は高い人に比べ,また,女性は男性に比べ,会話時に自分に視線を向けることが多い.(5)高揚群は抑制群に比べ例証が多い,(6)男性は女性に比べ,身体への接触が多い,(7)高揚群は抑制群に比べ手指の動きが多く,自尊心が低い場合に男性は女性に比べて手指の動きが多い,(8)呈示と自尊心が不一致な群は一致している群に比べて言いよどみが多い,(9)男性の場合,自尊心が低い人は高い人に比べ首の振りが多い,が得られた.
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