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近代大阪のローカル・エリートに関する社会学的研究

Research Project

Project/Area Number 12710118
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 社会学(含社会福祉関係)
Research InstitutionKoshien University

Principal Investigator

大川 清丈  甲子園大学, 人間文化学部, 講師 (80299057)

Project Period (FY) 2000 – 2001
Project Status Completed (Fiscal Year 2001)
Budget Amount *help
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords大阪 / エリート / 名士 / 文化名士 / 商工業名士
Research Abstract

研究代表者は、当時日本最大の工業都市であった大正期・大阪のローカル・エリート(名士)を取り上げ、彼らの属性を数量的および質的に分析してきている。
昨年度までに、大正2年に刊行された人名録『大阪現代人名辞書』を用い、その「本編」から1,142ケースを無作為抽出し、「地域移動」「学歴」「職業」を軸とした分析を行った。その分析によれば、「文化名士」(=宗教・芸術・著述・芸能などの名士)には「流入・低学歴名士」がとくに多く、「学校を媒介としない地域移動・社会移動」パターンが広範囲に存在することが明らかになった。
今回は以上の分析をふまえて大正初期前後の大阪における「移動」の特徴を探った。この時期に京阪神周辺においても鉄道網が整備され始め、大阪市内への通勤圏が飛躍的に拡大した。そして大阪はかつての「水の都」から、林立する工場から排出される煤煙が目立つ「煙の都」へと変貌し、住みにくい都市になってしまった。その結果、大阪の裕福な名士は、大阪から逃げ出し、芦屋をはじめとする阪神間などに移り住んだ。結果的に、大阪は労働者中心の庶民のまちになったが、同時に豪商たちが築いた近世以来の文化的伝統が失われることになった。その中で大正初期・大阪の「文化名士」は、大阪の大変貌直前の状況を伝えている。
今後の課題としては、(1)「商工業名士」および「文化名士」の代表的事例をもとに、各名士の特徴をより具体的に比較・考察すること、(2)大阪の「文化」とは何かについて、より明確にすること、(3)大阪市と大阪周辺、とくに阪神間の都市の状況をつなげて分析すること、が挙げられる。

Report

(2 results)
  • 2001 Annual Research Report
  • 2000 Annual Research Report

URL: 

Published: 2000-04-01   Modified: 2016-04-21  

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