語りの場とネットワークから見た在日コリアン社会の世間話に関する民俗学的研究
Project/Area Number |
12710173
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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Research Institution | National Museum of Japanese History |
Principal Investigator |
島村 恭則 国立歴史民俗博物館, 民俗研究部, 助手 (10311135)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 在日コリアン / 世間話 / 語り / 語りの場 / ネットワーク / 下関 / 民俗学 / うわさ / 民俗誌 |
Research Abstract |
本研究は、在日コリアン社会において語られている世間話(日常生活の中で語られる身辺雑事についての種々のストーリー。噂話などもこの中に含まれる)についての民俗学的調査・分析を行なったものである。 具体的には、山口県下関市内の在日コリアン集住地域および大阪市における下関出身在日コリアン集住地域においてインテンシィブな参与観察を行ない、(1)世間話の聴取と語りの場(長屋の井戸端会議、頼母子講、朝鮮市場内の喫茶店・理髪店、公衆浴場、チェサ=法事など)の分析的把握、(2)語りの伝播・伝承に関わる社会的ネットワーク(頼母子講、行商仲間、同業者、親族会など)の調査、(3)世間話の背景となる生業、生活諸相、地域形成史の民俗誌的調査、を実施した。 その結果、多くの世間話の話例を採集することができたとともに、語りの揚の構造やネットワークの形成・発展過程、地域の民俗誌データについて十分な把握を行なうことができた。 とりわけ、在日コリアンの間では、世間話を語るという行為が、彼らの「想像の共同体」としての「在日」社会像生成に直結していること、同一「民族」間での婚姻を志向する場合、その実現へ向けての情報交換、およびその後のさまざまな情報/民俗的知識の交換に、世間話の語りが大きな役割を果たしていること、総じて、社会的マイノリティとしての在日コリァンが彼ら独自の生活戦略・戦術を構成しようとする際の一つの手段として、世間話の語りという行為があること、などの知見を得ることができた。詳細については、本研究成果を活字化した雑誌論文等を参照のこと。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)