玉製品の流通からみた弥生時代地域間交流 -環日本海地域を中心にして-
Project/Area Number |
12710214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
考古学(含先史学)
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
會下 和宏 島根大学, 法文学部, 助手 (90263508)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 玉類 / 管玉 / 勾玉 / 小玉 / 碧玉 / 翡翠 / 弥生 / 副葬品 |
Research Abstract |
1、弥生時代日本列島・青銅器時代〜原三国時代における副葬玉類の器種(管玉・勾玉・小玉・切子玉ほか)・素材(碧玉・緑色凝灰岩・翡翠・ガラスほか)を埋葬墓単位で網羅的にデータベース化した。 2、1を受け、これまでの研究も加味して、弥生時代を1期(前期〜中期前葉)、2期(中期中〜後葉)、3期(後期前〜後葉)、4期(後期末葉)に区分し、副葬玉類の器種・素材組成の変遷と地域性、他の副葬品、墓墳形態・規模、墳丘形態・規模等との関係を明らかにした。 ・1〜3期における各地の過程は、多種多量化指向であり、3期ではさらに他地域との差別化指向も看取される。4期は、副葬品目全体の選択として玉類より道具類(鉄器など)に比重をおく傾向があるが、玉類をもつものの副葬ベクトルは、より多種多量を指向する場合とそうでない場合がある。 ・新来玉類を受容するにあたっては、集団によって2つの対応がみられる。(2期の九州北部)、3期の対馬・山陰・近畿北部のように朝鮮半島とのアクセスが比較的容易な地域では従来の玉類組成の一部が駆逐される一方、その他の地域(九州北部含む)では新来要素が付加されながらも、玉類組成の独自性・主体性を指向する。 ・翡翠製勾玉を嗜好する1〜4期の九州北部や3〜4期の吉備、ガラス製小玉を嗜好する3〜4期の東京湾沿岸部、推定佐渡島産鉄石英製管玉が分布する東日本のような現象をみると、副葬玉類の選択は、素材ないし製品供給地とのアクセス利便性といった外的要因だけでなく、個別葬送集団の主体的な副葬・装身体系の表出といった内的要因が主導的位置を占めていたといえる。 3、玉類の副葬形態を分析した結果、被葬者装身具として以外にも、埋葬儀礼執行過程の儀具として使用された形跡がある。例えば被葬者上半身にばら撒くなどの行為が九州〜関東地域の広範囲で認められ、弥生人の精神世界一端を知る材料となった。 4、玉類素材・製品の地域圏を越えた広域流通が伺え、一部では他の文物との互酬交換的、儀礼的な「クラ」といった流通形態を想定した。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)