競争政策との交錯の観点からみた医療・介護サービス市場の比較法研究
Project/Area Number |
12720039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Social law
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Research Institution | Kanazawa University (2001) Saga University (2000) |
Principal Investigator |
石田 道彦 金沢大学, 法学部, 助教授 (10295016)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 医療保険 / 競争政策 / 介護サービス / 医療 / 介護 / 市場 / 規制 |
Research Abstract |
今年度の前半は、前年度からの研究をもとに、病院の合併規制を中心に研究をおこなった。その成果の一部は「反トラスト法からみたアメリカ医療」と題した小論をまとめた(法政研究68巻1号に掲載)。この論文では、非営利病院の合併事件を題材に、アメリカにおける医療市場のとらえ方を明らかにし、医療・介護サービス市場の研究を今後、法律学的観点からすすめる際の課題として、1保険制度が市場に及ぼす影響、2参入規制のあり方、3非営利組織の分析、があることを指摘した。この作業を通じて、医療サービス市場の検討にあたっては、参入規制のあり方とともに、市場で行動する医療機関の組織構成(理事会や意思決定の仕組み)のあり方に着目する必要があることを認識でき、今後の研究をすすめてゆく上で重要な収穫となった。 また、上記の1に関連して、皆保険体制をとるわが国の医療保障体制を検討するにあたっては、保険制度が医療機関の行動や市場に及ぼす影響を明らかにすることが不可欠であると考えた。そこで、本年度の後半は、医療保険制度の中核を占める診療報酬システムの検討を行った。わが国の医療保険制度において、市場に代わって、サービスの価格体系を構成する診療報酬体系には、1原価からの乖離、2医療機関に一律に適用されること、3政策的な誘導の観点から点数配分が行われていること、などの特徴がある。このような価格体系をとっている結果、効率的なサービスの提供が妨げられている危険性がある点を指摘し、医療機関の特性に応じた診療報酬体系を構築するとともに、診療報酬の決定にあたっては、手続面からの統制も必要であることを述べた。この作業の成果については、日本社会保障法学会で報告を行うとともに論文を執筆した(社会保障法17号に掲載)。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)