Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
今年度を含む研究期間(平成12-13年度)において,以下の研究を行った. 1.東京中心業務地区における賃貸オフィスについてのヘドニック分析を行い,ヘドニック価格指数を推定した.特定化の誤りを避けてセミパラメトリック法を用いたが,時点ダミーが財の諸特性と平均に関して独立であることから,クロス・バリデーション,特定化検定などを実行する際の興味深い問題点が明らかになった.また,その対処方法を示した. 2.ヘドニック価格指数の推定における標本選別問題,すなわち,成約したオフィスのデータだけを用いて推定した場合の推定結果に無視し難い偏りが生じる可能性を検討した.実証分析結果として,統計的検定により標本選別の存在が示されたが,ヘドニック価格指数の推定値自体への影響は大きく無いとの知見を得た. 3.パネル・データが利用可能な場合の回帰微係数の新たなノンパラメトリック推定法を開発した.この推定方法は,既存の推定方法と比較して,計算が同程度にしか複雑でない,相対的により有効である,という理論的特徴を持つ.計算実験により,漸近理論に基づく理論的特徴が小標本においても確認された. 4.最小絶対偏差推定量のための効率的算法を開発した.最小絶対偏差推定量は,線形計画問題の解として得られる.開発した算法は,双対単体法を改良したものであり,計算量が少ないという特徴を持つ.
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