Project/Area Number |
12740071
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General mathematics (including Probability theory/Statistical mathematics)
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
村木 尚文 岩手県立大学, 総合政策学部, 助教授 (60229979)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 量子確率論 / 独立性 / テンソル積 / 自由独立性 / ブール独立性 / 単調独立性 / 準普遍積 / 自然積 / 非可換確率論 / 自由確率論 / 単調畳み込み / レヴィ・ヒンチン公式 / 代数的確率空間 |
Research Abstract |
報告者は、代数的確率論(=非可換確率論)の枠組みにおいて、独立性の概念を分類することを試み、以下の結果を得た。 1.準普遍積としての独立性概念の分類.R.Speicherは、独立性の概念を、(1)結合法則;(2)混合モーメントに対する普遍的計算規則の存在の2条件を要請することにより「普遍積」として定式化し、「普遍積」はちょうど3つだけ存在することを証明した。しかしながら、実は、「普遍積」の概念にはある種の可換性条件が暗に仮定されている。報告者は、この可換性条件を落とした概念である「準普遍積」を導入し、これの分類定理を与えた。代数的確率空間の「準普遍積」としては、テンソル積、自由積、ブール積、単調積、反単調積のちょうど5つのみが存在することを証明した。 2.自然積としての独立性概念の分類.Ben Ghorbal-Schurmannは、Speicherの「普遍積」の概念を、代数的確率空間の圏における積であって、4つの公理系を満たすものとして、可換図式を用いて再定式化し、分類定理を緻密化した。報告者は、Ben Ghorbal-Schurmann流の定式化による「普遍積」の概念を弱めたものである「自然積」の概念に関し、その分類定理を与えた。代数的確率空間の自然積としては、テンソル積、自由積、ブール積、単調積、反単調積のちょうど5つのみが存在することを証明した。 1,2のいずれの結果も、非可換確率論においては、ある種の普遍性を有する独立性概念は、ちょうど5つしか存在し得ないことを証明したものである。この結果は、量子確率論(=非可換確率論)の基礎に関する重要な事実であると考える。1の結果をまとめた論文は、Infinite Dimensional Analysis, Quantum Probability and Related Topicsに掲載予定である。また、2の結果をまとめた論文も投稿済みである(現在査読中)。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)