Project/Area Number |
12740121
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西 亮一 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80252419)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 銀河形成 / 星形成 / 星間物質 / 原始ガス / 熱過程 / 衝撃波 |
Research Abstract |
まず、原始ガス雲の収縮分裂過程を研究し、形成される分裂コアの質量や個数密度に、ついて研究を行った。特に、ガス雲のバウンス時における衝撃波圧縮領域の安定性の問題について熱不安定性の影響について研究を行うと共に、減速衝撃波不安定性と自己重力不安定性の結合を調べ、分裂条件について調べた。また、第一世代星形成時に重要になる暗黒物質の背景重力場の影響についても調べた。その結果、分裂片の質量スケールが太陽程度になることは、現実的な初期条件では、ほとんどあり得ないことを示した。 次に、形成された分裂コアが収縮して第一世代の星が形成される過程も詳細に研究中である。特に、星的コア形成後の質量降着による中心星の進化について角運動量の影響を考慮して精密な研究を行うと同時に、降着円盤を経由した質量降着についての研究も行ない、個々の第一世代星の質量を決定する物理過程を明らかにする研究を実行中である。また、第一世代星形成過程から放出される水素分子輝線の強度分布についても調べ、観測可能性を議論している。 ところで、銀河(亜銀河)スケールのガス雲の収縮するタイムスケールは、形成された大質量星の進化するタイムスケールより長い。そのため、銀河形成期の星形成といえども、星形成の原始銀河ガス雲への影響を考え、その環境下での第二世代以降の星形成過程を考えることが必要になる。そのため、重元素汚染や紫外線の影響についての研究も進めている。まず、紫外線による母体ガス雲の進化に対する影響について詳細に調べ、微量な重元素汚染によって熱的過程がどう変化するかを調べた。また、星間ガスの進化に重要な役割を果たす磁場との相互作用についても詳細な研究を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)