ポテンシャル変数の決定とカーボンナノチューブの成長機構のシミュレーション
Project/Area Number |
12740167
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | カーボンナノチューブ / 分子動力学 / フラーレン / 機械的特性 / 第一原理計算 / 相互作用パラメーター / 大規模系 / 衝突 |
Research Abstract |
我々の目的はカーボンナノチューブの性質を分子動力学法を用いて研究することである。 炭素-炭素間の共有結合を記述するためにブレナーポテンシャルを用いた。更に、異種分子の炭素原子同士のファンデルワールス相互作用を再現するためにレナード・ジョーンズポテンシャルを加えた。これらのポテンシャルを用いてフラーレンの単層カーボンナノチューブへの侵入過程を調べた。その結果、いくつかのフラーレンはナノチューブの開口端から直接侵入することが分かった。ナノチューブの中ではフラーレンの動きはチューブ壁との相互作用によって抑制される。 また、ナノチューブの外側に付着するフラーレンもあり、それらはチューブ壁表面をすべり、開口端に到着するとチューブ内に侵入する。これらの結果は最近の実験における発見と一致している。研究結果はフラーレンシンポジウム、鎌倉でのISNM2001国際シンポジウム、およびMRS-Jシンポジウムのクラスターセッションにおいて報告された。我々は既に、同様の方法によってカーボンナノホーンとカーボンオニオンのエネルギー及び電子的性質も計算したことも報告している。また、タイトバインディング法によって、磁性原子をドープしたナノチューブジャンクションの電子輸送性質も研究した。将来的には、C60を内包したナノチューブの結合エネルギーをより正確に計算すること、及びナノチューブ内の磁性遷移金属元素の影響を第一原理と交換層間ポテンシャルの密度勾配近似(GGA)の両方を用いて研究することが必要である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)