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質量選別角度分解イオン収量法による三原子分子の内殻励起電子状態と振電相互作用

Research Project

Project/Area Number 12740328
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Physical chemistry
Research InstitutionThe High Energy Accelerator Research Organization

Principal Investigator

足立 純一  高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 助手 (10322629)

Project Period (FY) 2000 – 2001
Project Status Completed (Fiscal Year 2001)
Budget Amount *help
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords内殻励起状態 / 内殻光電離 / 振電相互作用 / 解離動力学
Research Abstract

内殻励起状態の振動準位を分離できるような励起光のバンド幅が狭い条件において解離イオン種選別した角度分解イオン収量スペクトルの測定は、多様な分子を効率よく測定する手法は確立されているとはいえない。本研究補助により、この目的を満足する質量選別角度分解イオン収量(MS-ARPIS)測定装置のプロトタイプを製作することができた。
本装置は、内殻励起後に放出される光解離イオンを質量選別し、特定の光イオンについて角度分解光イオン収量スペクトルを測定することを目的とした装置である。この装置において重要な点は、±10°程度の開き角に放出される解離イオンを効率よく質量分析・検出部に導くイオン光学系を作ることにある。その目的のため、D.W.O.Heddleが考案したafocal静電レンズを採用した。イオン光学計算コードを用いたシミュレーションに基づき、実装する静電レンズを決定し、製作した。静電レンズの性能評価のため、光電子を用いた実験を行い、目的とする性能が得られていることがわかった。この静電レンズと同じ形のレンズを、四重極質量フィルターに取り付け、MS-ARPIS測定装置のプロトタイプを製作した。
テスト実験において、光電子を用いているのは、適切なイオン源が用意できなかったためである。レンズ系のテストを兼ねた実験では、NO分子の窒素K殻光イオン化に関して、スピン多重度を分離した光電離部分断面積の測定を行うことができた。この結果から、内殻光電離における交換相互作用の効果について、多くの知見が得られた。
今後、製作した装置を用い、ヘテロな直線3原子分子を対象とした測定を行う予定である。来年度前期におけるKEK-PFでのスタッフ優先課題を申請し、認められており、放射光を用いた試験的な測定を行う予定である。

Report

(2 results)
  • 2001 Annual Research Report
  • 2000 Annual Research Report

URL: 

Published: 2000-04-01   Modified: 2016-04-21  

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