3_<10>ヘリックスモデル錯体による金属酵素の活性調節機構研究
Project/Area Number |
12740356
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Inorganic chemistry
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
奥 浩之 群馬大学, 工学部, 助教授 (20301749)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 生物無機化学 / ペプチド化学 / 3_<10>ヘリックス / αヘリックス / プラストシアニン / 金属タンパク質 / エノラーゼ / ヒスチジン / ペプチド / 結晶構造解析 / システイン |
Research Abstract |
タンパク質に見られる2次構造の1つ、3_<10>ヘリックスはαヘリックスより短い周期を持つらせん構造である。3_<10>ヘリックスは3残基で1回転し、i+2番目のアミノ酸残基と水素結合を、またαヘリックスは3.6残基で1回転しi+3番目のアミノ酸残基と水素結合をしている。 本年度は昨年度に引き続き、3_<10>ヘリックスを形成するペプチドの探索と溶液構造研究、及び実際の酵素中の機能性部位配列について合成を行った。 金属酵素中の3_<10>ヘリックス部位配列として、Boc-Aib-Aib-Cys-Ala-Pro-His-Aib-Aib-OEtの合成を試みた。Aib残基は結晶性と溶解性の向上を目的としている。その結果、-His-Aib-結合の合成が非常に困難であるとわかった。これは立体障害に起因するためであり、-His-Ala-に配列をかえることで解決した。 昨年度はオキシ酸の1種類である乳酸(Lac)残基を用いることで3_<10>ヘリックスを発生させることに成功した。今年度はα-ヒドロキシイソ酪酸(Hib)を用いてヘリックス形成能を研究した。HibはLac残基のα位の水素原子をメチル基に置換した構造を持つ。このα,α'-ジメチル構造はα-アミノイソ酪酸(Aib)にみられるように、側鎖メチル基の立体障害によって一般的に3_<10>ヘリックス形成すると考えられている。そこでBoc-(Leu-Leu-Hib)_n-OEt(Boc=t-butoxycarbonyl, n=2-5)を合成した。その結果Boc-(Leu-Leu-Lac)_5-OEtではαヘリックスを取るのに対し、Boc-(Leu-Leu-Hib)_5-OEtではアンオーダーになることがCDスペクトルより明らかとなった。これは従来の推定に反し、α,α'-ジメチル構造そのものでは規則構造を壊すことを示している。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)
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[Publications] Nonaka, R., Oku, H., Yamada, K., Sato, K., Kano, S., Suzuki, M., Katakai, R.: "Synthesis of Small Domain Peptides of Glycolitic Enzyme Enolase"Peptide Science 2000. 301-304 (2001)
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[Publications] Ishiguro, T., Oku, H., Yamada, K., Sato, K., Kano, S., Suzuki, M., Katakai, R.: "Synthesis of a Peptide Having Partial Sequence of Enolase"Peptide Science 2000. 293-296 (2001)
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