交流送配電線からの極低周波電磁界が誘起する人体モデル内部の誘導電流の定量化
Project/Area Number |
12750253
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
電力工学・電気機器工学
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Research Institution | Anan National College of Technology |
Principal Investigator |
松本 高志 阿南工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (00259938)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 低周波 / 磁界 / 電界 / 誘導電流密度 / 楕円体 / 人体モデル / 交流磁界 / 交流電界 / 楕円体人体状モデル / 高圧送電線 / 配電線 / 位相差 |
Research Abstract |
水平・垂直の2次元磁界による楕円体状生体モデル内部誘導電流密度の計算結果から、(1)外部磁界成分間の位相差が0あるいは180°の場合には、各磁界成分による誘導電流成分間の打ち消しによって常に電流密度が0となる場所が現れる、(2)同じ平面内でも合成誘導電流密度分布は強度比と位相差の関係によって異なる、ことなどを示した。さらに、磁界の2成分と電界が同一方向の場合と直交している場合の合成誘導電流密度分布を計算した結果から、直交している電界と磁界は合成誘導電流密度に及ぼす影響が大きく、位相差によって合成誘導電流密度分布は大きく変化することがわかった。 大地の影響を考慮し、電界および2次元磁界中に位置する回転楕円体状の生体モデル内部の合成誘導電流密度を解析した。非接地状態では、外部垂直磁界は外部電界に比較して、無視できる程度の電流しか誘導していないが、外部水平磁界による誘導電流の密度は、外部電界によるものと比較しうる程度の値となる場合があることがわかった。接地状態では、モデル下部において電界による誘導電流の密度は急激に増加するが、磁界による誘導電流密度は減少するため、低い位置ほど電界による成分が支配的となる。しかし、モデルが大地から徐々に離れて非接地状態に近づくにつれ、外部水平磁界が合成誘導電流密度に影響を及ぼす割合が増えることを確認した。さらに、実際の超高圧送電線下の地表面近傍で現れる磁界を外部磁界とし、回転楕円体モデル内に誘導される電流の密度分布を解析した。その結果から、超高圧送電線下の地表面近傍の磁界環境では、送電線下の位置(磁界の強度比と位相差の関係)よモデル内部の計算位置の関係が合成誘導電流密度に大きな影響を及ぼすことを示した。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)