ミーティングを考慮した交通行動モデリングのための調査方法に関する研究
Project/Area Number |
12750480
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
交通工学・国土計画
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松島 格也 京都大学, 工学研究科, 助手 (60303848)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ミーティング / 探索行動 / コミュニケーション / 合理的期待均衡 |
Research Abstract |
本研究は,複数の個人の合意形成に基づいたフェイス・ツゥ・フェイスのコミュニケーション行動を分析するランダムマッチングモデルとそれを作成するための調査方法を提案するものである.本年度は昨年度作成したモデルを用いた調査方法や推計方法について検討を行い,そのモデルを用いて政策分析を行うための準備を行った. 初年度に提案したランダムマッチングモデルを,実証分析の際に行う推計に耐えうるものへ拡張し,政策分析を行うための基礎モデルを構築した.このモデルを用いた実証分析を実施することにより,各種の交通管理施策や情報技術の発展,時間価値や自由時間の増加がフェイス・ツゥ・フェイスのコミュニケーション行動に及ぼす影響について分析することが出来る.それによりミーティングの行われる頻度,情報技術の革新による交通と通信の代替性に関する議論などをおこなった. コミュニケーション行動へ影響を及ぼす様々な要因を示すパラメータに関して比較静学分析を行い,各種交通管理施策や社会制度の変化などがコミュニケーション行動に影響を及ぼす効果を分析した.その結果,情報技術はミーティング相手の探索に利用され交通施設は実際にミーティングを行うための移動に利用されること,交通施設は交通施設の整備は常にミーティングの質を増加させる一方,必ずしも交通量の増加をもたらさないことなどがわかった.比較静学分析の結果に基づいて,インフラストラクチャの整備が人々のコミュニケーション行動を通じて社会にどのような影響を及ぼすのかについて考察を行い,今後の交通施設整備に対する指針を示した.
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)