Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
本研究では,自転車交通による日常生活圏の回遊性というテーマに基づき,地域密着型商店街における買物自転車来街者の行動経路と道路状況を調査し,自転車商圏を把握すると同時に,自転車による買物経路選択の要因を明らかにすることを目的とする。 本年度は,福岡市の121商店街を立地条件・成立背景などによって類型化し,調査対象として美野島商店街,唐人町商店街を選定した。さらに2商店街自転車来街者に対してヒアリング調査を行い,来街者の利用状況,起点分布,ルートの特性を把握すると同時に,経路選択の要因を数量化分析によって明らかにすることを試みた。分析結果は,次のようにまとめることができる。 1)商店街における自転車来街者の出発地点及びルート距離は,商店街周辺の道路条件によって異なる。2)ヒアリング調査から,自転車利用者は意識的に最短距離となる経路を選択するが,実際ルートと最短経路の間にかなりの距離差がある。また,最短と非最短にわけてみると,商店街周辺の道路状況,立地背景は異なっても,同じ傾向を示している。3)経路の選択要因について,2商店街において歩道幅員,車道幅員,信号の有無等は,来街者の経路選択に大きな影響を与えている。ただし,ガードレールはマイナス要因となっている。 以上のように,本研究は商店街を中心とした自転車の行動領域と経路の選択要因を明らかにしており,自転車利用者にとって優しい道路計画及びまちづくりに幾つかの新たな示唆を与えることができた。
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