Project/Area Number |
12750716
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工業分析化学
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
金田 隆 九州大学, 工学研究院, 助教授 (20243909)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | レーザー / キャピラリー電気泳動 / アダマール変換 / 蛍光検出 / 高感度分析 / 多重注入 / マイクロチップ / 電気泳動注入法 |
Research Abstract |
昨年度はアダマール変換キャピラリー電気泳動法をマイクロチップ電気泳動に応用するために、電気泳動注入法を用いる多重注入装置を作製した。本年度は本装置を用いてマイクロチップ電気泳動を行うために二つの検出器の作製を行った。ひとつはレーザーを斜めから照射し、対物レンズにより蛍光を集める検出器であり、もう一つはレーザーの集光レンズと同じレンズを用いて蛍光を検出する共焦点型の検出器である。蛍光色素を試料として一回の注入によって得られる二つの検出器の感度を比較したところ、共焦点型の検出器がより高感度であることがわかった。この検出器と作製した注入装置を用いてマイクロチップ電気泳動により、約10^<-7>Mの検出限界を得た。さらに本装置によりアダマール変換電気泳動を行ったが、十分な感度向上は認められなかった。これは実験条件の最適化が不十分であること、及び試料注入量の再現性が悪いことに起因すると予想される。マイクロチップ電気泳動では試料注入チャンネルと分離チャンネルに異なる電圧を印加することで試料注入を行う。このとき、試料の注入量は二つの電圧の値の比によって大きく変化することが明らかとなった。このため、安定な試料の多重注入を達成するためには、試料注入チャンネルと分離チャンネルにおける最適な印加電圧の比について、詳細に検討する必要があることがわかった。今後、印加電圧の安定化と最適条件を明らかにすることで、多重注入により10倍以上の感度の向上が期待できる。
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