配偶子形成における紡錘極体(SPB)の役割とその制御タンパクSpo15の解析
Project/Area Number |
12760064
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
応用微生物学・応用生物化学
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
中村 太郎 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 講師 (30291082)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 分裂酵母 / 胞子形成 / スピンドル極体 / 前胞子膜 / コイルドコイル |
Research Abstract |
Spo15と相互作用する遺伝子spo13+の解析 Spo13は約150のアミノ酸からなるコイルドコイル領域を持つタンパク質であり、SPBに局在している。またこの局在はSpo15に依存していた。この局在のパターンを詳細に解析した結果、Spo13の局在はSpo15よりもさらに細胞質側に存在し、前胞子膜の位置と重なっていた。したがって、Spo13はSPBと前胞子膜の相互作用に重要な働きをしている可能性が示唆された。spo13欠損株ではSPBの構造変換ができなかったため、この遺伝子が前胞子膜形成の非常に初期の段階に関わっていることが明らかになった。我々は前胞子膜の蛍光マーカーを作製したが(Nakamura et al. 2001)、これを用いて、spo13変異株での前胞子膜を観察した。野生株では第二減数分裂中期にSPB付近から前胞子膜の形成が起こり、その後、減数分裂中の核を包みこむように伸長するが、spo13変異株ではspo15変異株同様、前胞子膜マーカーのシグナルは細胞全体に広がり、膜形成はほとんど観察されなかった。このことから、Spo13は前胞子膜形成の非常に初期の段階に欠損がみられることが明らかになり、Spo13はSpo15とともに胞子形成時のSPBの構造変換および前胞子膜形成の開始に重要であることが明らかになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)