Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
平成13年度においては,線虫の新たなインスリン様ペプチドの同定と発現パターンの解析ならぴに生理機能の解析に注力した。 【新規インスリン様ペプチドの同定】既に同定済み応のCeinsulin-1,-2のアミノ酸配列をもとに,線虫のゲノムプロジェクト情報を検索し,さらに,RT-PCRによりcDNAを同定するごとにより新たなインスリン様ペプチドCeinsulin-3を同定した。本ペプチドはCeinsulin-1,-2と低い相同性を示した。 【発現パターンの解析】各発育段階の線虫よりtotal RNAならぴにペプチド画分を調製し,RT-PCRならぴに抗Ceinsulin-3抗体を用いたウェスタン解析を行った。転写産物は幼虫期のみに検出されたが,ペプチドは幼虫期に加えて成虫期にも検出された。また,休眠期においては転写産物のみが検出された。遺伝子およびタンパク発現パターンが必ずしも一致しないことから,翻訳段階での制御機構が存在することが示唆された。 【生理機能の解析】RNA干渉法によりCeinsulin-3の機能破壊株を作製し,表現型の解析を行った。機能破壊株では上皮細胞に著しい脂質の蓄積が認められた。これは受容体DAF-2の変異株め表現型の1つとよく一致した。また耐性幼虫形成および寿命には影響がなかった このことから(1)ceinsulin-3はDAは-2リガンドの1つであること,(2)耐性幼卑形成のみを制御する他のインスリン様ペプチドが存在することが強く示唆された。
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