アンジオテンシンIIによる酸化ストレス増加のメカニズムと糖尿病血管障害への関与
Project/Area Number |
12770040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General pharmacology
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Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
福井 敏樹 香川医大, 医学部, 助手 (90294751)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 酸化ストレス / アンジオテンシンII / NADPHオキシダーゼ |
Research Abstract |
アンジオテンシンIIにより酸化ストレスが誘導されるという報告は、さらに増加しており、アンジオテンシンIIレセプターであるAT1レセプターをブロックするAT1レセプターアンタゴニストにより、これが抑制されるという点においてもコンセンサスを得つつあるよう思われる。しかしながら、それ故に、AT1レセプター欠損マウスにおいて実際に酸化ストレスの誘導が抑制されているのかどうか検証することは、非常に重要であると考えられる。我々はAT1レセプター欠損マウスの配給を田辺製薬創薬研究所の協力を得て、現在プロジェクトを進行中である。しかしながら、実験開始にあたって、遺伝子組み換え動物を使用するため、当大学の実験承認を取り付けること、さらに当動物実験施設への持ち込みの承認を得ることに非常に長時間を費やした。ようやく創薬研究所の協力のもと、昨年末に当動物実験施設への搬入が可能となり、実験に着手したところである。一方その間に我々は、アンジオテンシンIIを持続注入した高血圧ラットの大動脈における活性酸素産生の増加が、抗酸化剤であるtempolによって、抑制されることを見いだし、報告した(Hypertension.2001;37:77-83)。また、ラット心筋梗塞周囲部において、スーパーオキサイド産生の主たる酵素と考えられる、NADPHオキシダーゼの発現が亢進していることも報告している(Biochem Biophys Res Commun.2001 in press)。これらの研究に用いた方法も導入し、AT1レセプター欠損マウスを用いての実験プロジェクトを遂行していく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)