Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
リーシュマニア症は広く世界に蔓延している疾患であり社会経済的に重要な問題となっている。また同症の病原体の一つであるLeismania majorを用いた感染実験はTh1・Th2タイプの免疫応答を解析する上で非常に有用なモデルである。大量(1x10^5以上)のL.majorに感染した際、感受性であるBALB/cマウスはTh2タイプの免疫応答(液性免疫、IL-4を産生)を示し最終的に死に至る。一方、少量(1x10^3以下)のL.majorに感染したBALB/cマウスはTh1タイプの免疫応答を示して一次感染を乗り切り、更に二次感染に対する防御免疫を獲得する。本研究では1)L.major少量及び大量感染マウスの所属リンパ節において、各種ケモカイン(MCP1-4,MIP-1α,MIP-1β,MIP-3α,SLC, TARC, IP-10,MIG,など)の発現を経時的に解析した。大量感染マウスの所属リンパ節では上記サイトカインが感染早期より高発現していたのに対して、少量感染マウスでは感染早期での発現は低レベルだった。また、少量感染マウスでは感染後経時的に上記サイトカインの一部に発現増強が認められた。2)一方、我々はIL-12受容体β鎖に相同性が高い、リガンドが不明の新規受容体WSX-1を同定した。このWSX-1分子の機能を解析したところ、この新規受容体を介する経路がIFN-Y産生を介して感染抵抗性に関与していることが判明した。また、この新規受容体(およびそのリガンド)を介する経路はIL-12経路よりも上流でTh1/Th2分化を方向付ける重要なものである可能性が示唆された(Yoshida H, Hamano S,他. Immunity, 2001; 15(4):569-578)。現在、このWSX-1受容体を介する経路が各種ケモカイン発現に果たす役割を検討中である。
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