パラインフルエンザ2型ウイルスゲノム操作によるウイルス学的展開
Project/Area Number |
12770153
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Virology
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
河野 光雄 三重大学, 医学部, 講師 (00234097)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | rPIV2 / rPIV2V(-) / rPIV2(ΔM) / リバースジェネティクス / ウイルスベクター / ワクチン |
Research Abstract |
前年度に確立したリバースジェネティクスを用いてリコンビナントパラインフルエンザ2型ウイルス(rPIV2)とV蛋白特異的領域(約60アミノ酸)を欠損させたウイルス[rPIV2V(-)]を作製し、これらのウイルスの性状を比較した。野生株様のrPIV2は、インターフェロン(IFN)シグナリングにおけるSTAT2のプロテオソームディグラデーションもしくは蛋白の翻訳阻害によりIFNに抵抗性を示したが、一方rPIV2V(-)はIFNに対して高い感受性を示した。このことからV蛋白のカルボキシ末端に位置するその特異的領域がIFNシグナリング阻害に非常に重要な領域であることが示唆された。また、Vero細胞を用いての感染実験において、感染細胞内でのウイルスmRNA及び蛋白合成量は両者間でほとんど差はみられなかったが、その培養上清中にリリースされたrPIV2V(-)粒子数は100〜200倍減少した。さらに、免疫電顕により確認されたrPIV2V(-)Virionの径は有意に大きくなっており、V蛋白のその領域はウイルス粒子のassemblyにも関与していることが示唆された。また、本年度はワクチン化及びウイルスベクター化に向けてT7ポリメラーゼの供給源としてワクシニアウイルスを用いない系を確立し、M蛋白のカルボキシ末端119アミノ酸を欠損させたウイルス(rPIV2ΔM119)を作製しM蛋白の機能について調べた。rPIV2ΔM119は、培養上清中へリリースされるVirionの数が著しく減少し、その値は先に示したrPIV2V(-)よりも10倍程度低かった。さらにrPIV2ΔM119感染細胞に、M蛋白発現細胞を加えて供培養することにより、リリースされるVirion量が10倍程度増加した。これらの結果からM蛋白がVirionのassemblyおよびBuddingに関与していることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)