Project/Area Number |
12770232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内科学一般
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松下 紀子 鹿児島大, 医学部, 助手 (00244228)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 慢性関節リウマチ / マクロファージ / 葉酸レセプター |
Research Abstract |
私達は慢性関節リウマチ(RA)滑膜マクロファージ系細胞に葉酸レセプター(FR)-βが過剰に発現し、高頻度に突然変異を起していることを見出した。突然変異のおこる原因やメカニズムについては不明な点が多いが、発作性夜間血色素尿症に見られる様な体細胞突然変異を予想している。今年度は以下の項目を目的として研究を行った。(1)この突然変異はRA滑膜マクロファージ系細胞に特有か。(2)新しい変異型FR-βの検索。(3)突然変異はクローナルなレベルで起こるのか。(4)変異型FR-β発現THP-1細胞株を樹立する。まず(1),(2)に関して、RA滑膜マクロファージ系細胞5例、変形性関節炎(OA)滑膜マクロファージ系細胞5例、LPSで刺激した健常人の末梢血単核球3例について、Pfu DNA polymeraseを用いたRT-PCR、塩基配列の決定を行った。その結果、RA、OA、LPSで刺激した健常人の末梢血単核球にそれぞれ4/55,2/25,1/29クローンに突然変異がみられた。このことから、FR-βに高頻度に起こる突然変異は炎症性マクロファージに特異的であることが示唆された。(3)について私達は、炎症部位に存在する細胞が活性酸素やNOを産生し、近位部の骨髄細胞の分裂時に作用してクローナルなレベルで体細胞突然変異がおこることを予想している。そこでRA炎症近位部の骨髄細胞を得、M-CSF/GM-CSF添加培地中にてミエロイドコロニーを形成後、Genomic DNAを得た。2組の蛍光標識プライマーを用いてNested PCR、SSCPを行い、exon3、4について検討した結果、72個中9個のミエロイドコロニーに変異がみられた。これらのコロニーについては現在検討中である。(4)に関しては、野生型FR-βを発現したTHP-1細胞株を5株樹立しており、同様に変異型FR-βを発現したTHP-1細胞株を樹立し、その機能を検討する予定である。
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