G1サイクリン基質の同定と機能解析-cdk3に注目して
Project/Area Number |
12770235
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内科学一般
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
矢持 忠徳 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80306844)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | cdk3 / ik3-1 / 細胞周期 / リン酸化 / p53 |
Research Abstract |
cdk3結合蛋白質として、ik3-1をクローニングして、その機能を検討した。ik3-1はサイクリンボックスと相同な領域をもつサイクリン様蛋白質をコードしているが、機能解析の結果、cdk3のパートナーサイクリンではなく、cdk3に特異的基質となる蛋白質であることが判明した。すなわち、G1サイクリン/cdkの下流の位置し、細胞周期制御を受けている(Ref.1)。また、ik3-1は主に細胞質、少量核内に局在する。 その後、ik3-1独自の機能解析を進めた結果、ik3-1はARF-p53癌抑制経路と深くかかわっていることが明らかになった(Ref.2)。具体的には、我々は、ik3-1がp53及びp73に結合し、p53による細胞死誘導増強することあるいはik3-1-deltaC(C末欠損変異型)がp73誘導性細胞死を著明に抑制するdominant-negative型であることを突き止めた(Ref.2)。これらの知見を合わせると、ik3-1はARF-p53癌抑制系と細胞周期制御系の境界に位置し、両現象を統合する機能をもつことが推測される。 その他、ik3-1はTrap及びPctaire familyとも蛋白レベルで結合する事を見い出した。その生物学的意義は今後の課題である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)