慢性関節リウマチ患者の関節局所におけるB細胞の抗原特異性の解析
Project/Area Number |
12770242
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内科学一般
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Research Institution | Kitasato Institute (2001) St. Marianna University School of Medicine (2000) |
Principal Investigator |
黒川 真奈絵 社団法人 北里研究所, 臨床薬理研究所, 研究員 (90301598)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 慢性関節リウマチ / B細胞 / 自己抗体 / 滑膜 |
Research Abstract |
滑膜切除術を施行された慢性リウマチ(RA)患者24人より、切除滑膜および末梢血を採取した。末梢血よりは血清および単核球を分離、滑膜組織よりは連続切片を作製し、また浸潤単核球を浮遊細胞として分離した。 RAの自己抗原として、II型コラーゲン(CII)、gP39、YKL39、CD69、cartilage intermediate layer protein(CILP)、SS-Aを準備した。gP39、YKL39はN側にマルトース結合蛋白(MBP)、C側にヒスチジンを6個結合させたリコンピナント蛋白として大腸菌にて発現、ニッケルカラムにて精製した。CD69はMBP結合蛋白として大腸菌にて発現、アミロースレジンにて精製、CILPおよびSS-Aはβ-galの結合蛋白として大腸菌にて発現、精製した。CIIはSigma社の仔牛由来のものを準備した。これらの抗原を用い、ELISA法およびウエスタンプロット法にて患者血清中の自己抗体の有無を検討した。その結果、抗YKL39抗体陽性例が1例、抗SS-A抗体陽性例が1例検出された。 この2例の滑膜組織切片を用い、ヘマトキシリン・エオジン染色(H-E染色)、抗CD19抗体、抗CD20抗体による染色を行った。H-E染色の結果、抗SS-A抗体陽性例では組織全体に単核球のびまん性の浸潤が認められたが、抗YKL39抗体陽性例では単核球の浸潤は殆ど認められなかった。抗CD19抗体および抗CD20抗体による染色では、両例とも陽性所見が得られなかった。この後、各抗原をピオチンで標識し患者の滑膜組織を染色、抗体産生細胞が検出されれば末梢血のB細胞と抗体遺伝子を比較する予定であったが、今回検討した症例中の自己抗体陽性例では滑膜B細胞が検出されなかった。 今後多数の滑膜切除対象例にて上記自己抗体をスクリーニングし、自己抗体かつ滑膜漫潤B細胞陽性の症例を検出していく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)