ランゲルハンス細胞のIL-12産生制御機構とその意義の解明
Project/Area Number |
12770424
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
朝比奈 昭彦 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50202601)
|
Project Period (FY) |
2000 – 2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | ランゲルハンス細胞 / IL-12 / TGFβ / ヘルパーT細胞 / 枝状細胞 / GM-CSF / 樹状細胞 |
Research Abstract |
BALB/cマウスの表皮からpanning法で得た高純度のランゲルハンス細胞(LC)を用いて、naiveTh細胞からのTh1/Th2への誘導を解析した。LCは、TGF-βの存在下あるいは非存在下で、抗CD40抗体にて18時間刺激した。一方、OVA323-339-specificUTCR-transgenic BALB/c mice(OVA23-3)の脾臓よりMACS(positiveselection)にてCD4+CD62L^<high>Tcell(naiveT細胞)を単離し、処理したLCとOVA peptideの存在下でin vitroで共培養した。培養上清のELISAassayにて、24時間後のIL-2産生量はTGF-βの有無で変化なかったが、IL-12p40量は、TGF-β群で有意に多かった。さらに72時間後では、TGF-β添加群でIFN-γ産生量がより多く、またIL-4産生量はより少なく、naive Th細胞のeffector T細胞への分化がTh1系にシフトしたことがわかった。次に、こうして処理したLCをOVA peptideでパルスし、それをOVA323-339-specific TCR transgenic BALB/c miceの両側のfoot padに皮下注射した。5日後に、鼠径、膝窩リンパ節からリンパ節細胞のサスペンジョンを作成してOVA peptideの存在下で培養し、培養上清のサイトカインのレベルを測定した。ここでも、TGF-βを用いた群ではIFN-γ/IL-4の比がより大きくなり、Th1系へのシフトがin vivoでも証明できた。しかしながら、IL-2産生量が少ないため、分化した細胞の絶対数が少なかったことも想定された。この理由として、TGF-βでLCを処理することにより、LCの所属リンパ節への遊走が抑制された可能性が考えられた。今後、LCを用いて抗原特異的なTh1細胞をin vivoで効果的に誘導するためには、この問題を解決する必要がある。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)