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休止期における抜毛による成長期誘導機序の解明

Research Project

Project/Area Number 12770470
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Dermatology
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

松尾 圭三  久留米大学, 医学部, 助手 (20229420)

Project Period (FY) 2000 – 2001
Project Status Completed (Fiscal Year 2001)
Budget Amount *help
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Keywords毛嚢 / 抜毛 / アポトーシス / 毛周期 / BrdU / マウス / S-phase / DNA ladder
Research Abstract

生後7から8週令のマウス背部の毛嚢は休止期にある。この時期に抜毛を行い新たな毛周期を誘導すると、自然の毛周期よりも良く同調した毛周期を得ることができるため、毛の実験で広く用いられている。しかし、何故、抜毛により非常に良く同調した毛周期が得られるかは不明であった。
今回、抜毛を行い経時的に皮膚を採取し検討した。その結果、組織学的に抜毛後、毛嚢下部に穴が生じた。その穴には立毛筋が付着しており毛嚢の幹細胞が存在するとされる位置に一致していた。抜毛後、42時間には穴は消失し、毛嚢は増殖し始め、同時に表皮も肥厚し始めた。
抜毛後12時間から36時間にかけて、この穴の内側の細胞はアポトーシスに陥ったことをTUNEL法、電顕、DNA電気泳動にて確認できた。また、電顕では穴の中と外に多数の細胞の残骸もみられ、抜毛という機械的損傷により壊死も同時に生じていることが確認された。したがって、抜毛により自然の毛周期よりも良く同調した毛周期が生じる機序として、抜毛によりわずかに異なる大きさの毛嚢が、同時にアポトーシスに陥り何らかの因子が働き一斉に成長期に入ることが大きな要因と考えられた。
抜毛後12時間から36時間まで生じた穴の内側を構成する細胞はBrdU陽性であった。アポトーシスに陥った細胞と同じ細胞がBrdU陽性であり、この事実は他の組織、特に性ホルモンと関係する組織で報告されているように、アポトーシスに陥る細胞がBrdU陽性であり、その機序として提唱してあるように、アポトーシスとBrdU陽性になる場合の初期の経路が共通であることが考えられた。このように抜毛後にはアポトーシスと細胞増殖が、他の組織と同様に、同時に起きていることが毛嚢でも確かめられた。

Report

(2 results)
  • 2001 Annual Research Report
  • 2000 Annual Research Report

URL: 

Published: 2000-03-31   Modified: 2016-04-21  

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