シンクロトロン放射光を利用したX線検査のための代謝機能診断薬の開発
Project/Area Number |
12770498
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
鹿野 直人 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助手 (80295435)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | シンクトロン放射光 / DLD-1 / 3-iodo-α-methyl-L-tyrosine / 機能造影剤 / X線検査 / 蛍光X線CT / シンクロトロン放射光 / 3-iod-α-methyl-L-tyrosine / X線位相撮影 |
Research Abstract |
これまで、核医学検査や核磁気共鳴による検査でしか得られなかった生体の機能情報をX線検査で得ようとする新たな分子イメージングの薬剤開発を行ってきた。 機能診断薬開発のための被写体としての妥当性をトレーサー実験により評価した。病態モデル動物の被写体として作成した、ヒト大腸癌由来培養細胞DLD-1移植担癌ヌードマウスに無担体3-[^<125>I]iodo-α-methyl-L-tyrosine([^<125>I]AMT)1.11kBqを尾静脈より投与し、経時的に体内分布を求め、腫瘍集積性を調べた。その結果、[^<125>I]AMTは、投与後60分で周辺筋組織の5.21倍もの高い腫瘍組織集積性を認めた。オートラジオグラフにおいても、腫瘍組織および腎への著明な集積が観察されコールドのAMTを投与した検体は蛍光X線CTの被写体として適当と考えられた。現在、高エネルギー加速器研究機構において安定同位体沃素標識AMTの蛍光X線CTによる撮像を行っている。更に本化合物の腫瘍組織集積機序についてアフリカツメガエル卵母細胞に発現させたアミノ酸トランスポーターを用いて分子生物学的に検討した。その結果、[^<125>I]AMTは、代謝が盛んなヒトの腫瘍細胞で高発現が報告されているトランスポーターhLAT1及びh4F2hcからなるヘテロダイマーの輸送基質であることが判明した。一方、グルコース誘導体BDGの合成に関しては、化合物の生成は確認できたものの精製が難しく製剤化に至っていない。今後、BDGの精製法の確立と量産が期待される。この他、数種の化合物に関して細胞レベルで集積性の検討を始めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)