ディジタルX線画像における簡易的画質評価システムの開発
Project/Area Number |
12770513
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
|
Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
川下 郁生 広島国際大学, 保健医療学部, 助手 (70309657)
|
Project Period (FY) |
2000 – 2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Keywords | MTF / ディジタルX線画像 / 鮮鋭度 / ESF / LSF / 画像投影技術 |
Research Abstract |
本研究の目的は、近年普及の進むX線ディジタル画像撮影装置の画質評価法を一般化するために、ディジタルX線画像の画質評価を簡易的手法により行えるシステムを確立することである。 その目的のために本年度は、前年度に開発したMTF測定システムの撮影条件の違いによる誤差の程度を認価し、本システムの高精度化に向けてのシステムの修正と測定方法の改良を行った。以下にその結果をまとめる。 1.撮影条件の違いによる測定精度への影響 (1)MTF測定に使用するエッジ装置について、数種の金属を用いて実験を行ったこところ、0.2mm鉛等量程度で完全な矩形のエッジを保持できるものに限定されることが分かった。 (2)X線撮影装置の幾何学的配置による影響については、スリット法と比較してより簡便に測定可能なものの幾何学的配置の誤差はスリット法と同様に生じることが確認された。 (3)合成されたESFを微分してline spread function(LSE)を求める際、ディジタルシステムでは微分誤差を生ずる。そこで本システムでは、微分誤差を許容範囲内に収めるためにESFを関数近似して微分処理する方法に変更した。 2.まとめ 本年度は、前年度に引き続きディジタルX線画像における簡易的画質評価システムの開発を行った。本システムは、ディジタルX線画像の鮮鋭度に着目して、一定の撮影条件のもとでエッジ装置を撮影することにより、自動的に鮮鋭度の定量的な指標であるMTFを出力するものである。 現在、医療の分野では多くのディジタルX線装置が出現し、使用者は装置ごとに画質評価を行う必要性が生じている。これまでの画質評価法は、その処理が煩雑で測定者によって測定結果が異なるため統一された評価が困難な状況にあった。そこで、本システムが一般に広く用いられることにより、画質、特に鮮鋭度の評価が一定の基準で行われることを期待する。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)