Project/Area Number |
12770602
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Embryonic/Neonatal medicine
|
Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
八田 稔久 島根医科大学, 医学部, 助教授 (20238025)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | 外脳症 / 無脳症 / 子宮外発生法 / Peeled off mode / Resorbed mode / 5-azacytidine / マウス / 胎児 / 神経管閉鎖不全 / 中枢神経奇形 |
Research Abstract |
無脳症および外脳症は、胎生期における神経管閉鎖の障害に起因する中枢神経系の発生異常と考えられている。これまでに多数のヒト外脳症胎児における観察と、動物を用いた実験奇形学的な研究から、露出脳組織が在胎期間中に表面から徐々に脱落して無脳症に移行すると類推されてきた。しかしながら、外脳症と無脳症の直接的な因果関係を含む、外脳症の転帰についての詳細な研究は行われていない。我々は、5-azacytidineにより誘発したマウス外脳症胎児をモデルとして用いた。ネンブタール麻酔下に、胎齢13.5日に、子宮切開を施し外脳症胎児を顕微鏡下に直接観察を行った。その後、子宮外発生法を用いて発生を継続させ、胎齢18.5日に再び観察し、外脳症の転帰について同一個体において検討を行った。その結果、胎齢13.5日に認められた外脳症全例が無脳症へ移行するわけではなく、様々な外脳組織の形態変化を示す固体(ばらつき)が認められた。この移行パターンを分類化し、更に組織学的検討を行った所、間脳・中脳由来の外脳組織の脱落機構として、皮が剥がれるように外脳組織が脱落する"Peeled off"mode、および神経管の閉鎖には異常のない大脳において組織が脳底側から吸収されるように脱落する"Resorbed"mode、という二つの組織脱落様式の存在を提唱に至った。また、色素注入による脳血管支配の詳細な観察を行った所、外脳症胎仔の頭部主要血管の走行・分布に、外脳症の形態により大きな変異を認め、末梢循環不全や出血を介した上記の組織脱落様式への関与が示唆された。これらの結果より、外脳症の転帰における複雑な移行パターンは、上記二つの組織脱落様式の組み合わせにより説明できるのではないかと考えられた。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)